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[book/novels]

超革命的中学生集団 / 2009-07-22 (水)

当サイトのbookカテゴリ18冊目は、SF作家・平井和正先生の「超革命的中学生集団」です。
ハヤカワ文庫や角川文庫で出版されたことがあり、現在はe文庫で電子書籍として刊行されています。(記事の最後には、私が読んだのが角川文庫なので、そのデータを書いておきます。)

はじめの方に「この物語はフィクションである。類似する人物、団体、事件、宇宙人等が存在しても、すべて偶然の一致である。」などと書いています。あたりまえなのですが。
まあ、そのわりにはSF作家・横田順彌の一字を新字体にした横田順弥なる人物を主人公に、同じくSF作家・鏡明と同名の人物や、他にもSFファンの集まりである「一の日会」のメンバーと同名の人物がいる、登場する平井番長は作家本人の名字など、少なくとも人物に関してはなかなかすごい「偶然の一致」を誇る小説なのです。

出てくるSF的発明品としては重力波コントロール装置やタイムマシンがあるものの、上記の人物たちにより繰り広げられる内容はと言えば、突然現れた宇宙人に潜在的能力を開発された中学生が繰り広げるはちゃめちゃ劇、抱腹絶倒の物語です。
読書感想文の得意な方なら、このはちゃめちゃ劇からくそまじめな感想文を作って遊んでもいいでしょう。

現在、e文庫その他の長編小説から「超革命的中学生集団」のPDF立ち読み版として始めの何章かが無料で読むことが可能になっていますので、興味ある方は是非読んで笑ってもらえばと思います。
あと、同じくe文庫で公開されている「超革命的中学生集団」解説 横田順彌/鏡 明は、登場人物ではなくSF作家である両氏による本作の解説です。

なお、2003年には児童向け?に一部リライトした上で「超人騎士団リーパーズ」として出版されています。登場人物名の一部が平井先生の近年つきあいのある漫画家さんを意識した漢字に変わり、細部も変更の他、ラストも微妙に変更されています。


タイトル: 超革命的中学生集団
著者: 平井和正
出版社: 角川書店
発売日: 1976年9月
ISBN-13: 978-4041383100

[book/novels]

迷い猫オーバーラン!5 / 2009-07-08 (水)

当サイトのbookカテゴリ17冊目は、集英社スーパーダッシュ文庫の「迷い猫オーバーラン!5」です。2009年6月に初版刊行されています。

えーと、昔々から「本は基本的に1巻から読む」と言っていた私ですから、既に4までは購入済みなのです。(昔々とは言ってみたものの、このサイトで書いた内容のはずですからそんなに昔のことではありませんが。)

シリーズ全体を通しての感想ですが、「これはイイ!」です。
ツンデレを娯楽として楽しむには、読者にとってのデレの見え具合はこれぐらいわかりやすい方がいいんじゃないかなぁと思うのですよ。

ちなみに、出張先の東京駅内の本屋(BOOK EXPRESS 東京北口店)で本書を購入しました。この本屋の店員はなかなかわかっている人で、他の方には「カバーをおつけしましょうか」と確認してからカバーをつけているのに、私に対しては何も聞かずにカバーをつけてくれました。
まあ、確かにカバーなしで新幹線で読むのはつらい本ですよねぇ?


タイトル: 迷い猫オーバーラン!5
著者: 松 智洋
出版社: 集英社
発売日: 2009年6月30日
定価: 552円(+税)
ISBN-13: 978-4-08-630490-0
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[book/novels]

幻魔大戦deepトルテック / 2008-06-22 (日)

当サイトのbookカテゴリ13冊目は、平井和正著の「幻魔大戦deepトルテック」です。幻魔大戦シリーズの新作として、2008年6月はじめに刊行されました。
普通のノベルスにすると10巻程度の量だそうですが、新書版ハードカバー3冊を一組として売られています。
ちなみにISBNはついていますが一般書店での扱いはなく、e文庫での通販しか購入方法はありません。

なお、付属である「少女のセクソロジー」・「少女のセクソロジーII」の方が先に収録されていたのには驚きましたが、通して読めばこれはこれでいいような気がしてきますので、お持ちの方はこのままの順で読み進めることをおすすめします。
残念ながら、今回は後書きは無しです。

幻魔大戦deepトルテックも、少女のセクソロジーに引き続き東丈の「娘」の雛崎みちるを主人公に据えて物語は展開していきます。幻魔大戦deepでは、東丈が主人公だったんですがね。なお、東丈の「娘」のみちるは、幻魔大戦deepが初登場です。

みちるが作家を志して色々している部分の記述では、平井先生の作家としての経験・意見がよく現れているのでしょう。今後作家を志す人であれば、何かの参考になるかもしれません。

途中は色々ありますが楽しめます。既存の作品の登場人物も多いですが、途中で登場する芸術家(不思議くん)もいい味を出しています。
ただ、最後のオチは「あれっ」と言った感じで拍子抜けしちゃった感はあります。もう1巻増やしてでも悪役にもうちょっとがんばって欲しかったです。それとも、悪役はもう書き飽きちゃったのかな。

おまけ

平井和正公式サイト近況+では、過去に平井センセイがアニメの涼宮ハルヒの憂鬱らき☆すたKanonを見ているような記述がありました。たしか、CLANNADのアニメについても同様の記載があったはずです。
最近確認すると、平井センセイがアニメのAIRの話をして、余湖田畑の両氏に驚かれたことが書いてあります。
え~と平井センセイの年って、……もう平井センセイの年を思い出すのはやめておきますか(笑)。

平井センセイもここまでどっぷりこの手の作品にはまっているんだったら、ABDUCTIONとか過去の作品群を、その辺の原作ゲームを作っているゲーム会社とコラボしてゲーム化したらいいんじゃないかなと思うのですよ。
幻魔大戦なんかをコラボしてゲーム化すれば、この手のゲームによくあるSFなシナリオをあさっての方向にぶっ飛ばしたようなすごいゲームになると思います。
まあ、一般の評価は「超展開ワロタ」になるかもしれませんが。


タイトル: 幻魔大戦deepトルテック
著者: 平井 和正
出版社: e文庫
発売日: 2008年6月
定価: 20000円(+税)
ISBN-13: 978-4-903343-11-2

[book/novels]

学校の階段 / 2008-04-09 (水)

当サイトのbookカテゴリ12冊目は、ファミ通文庫の「学校の階段」です。(といいつつ、前と同じくシリーズ(1-7巻)で書いてしまいます。)

まあ、一般的な書評はよそでやってもらうことにして、私の観点から見るならば、この作品は生徒の自治に対する作家さんのこだわりが感じられる作品です。
書きぶりから見て、作家先生は生徒会の役員経験者じゃないかなぁ。

思えば1巻に当たる「学校の階段」からして、生徒会の設定が無駄とも思えるほど詳しかったし。ライトノベルでありがちな、現実にはあり得ないような大きな権限を持つ生徒会じゃなくて、現実世界にもあり得そうな生徒会であるところがいいですね。
7巻に至っては、ほぼ丸ごと生徒会役員選挙のネタで書いているのに、それなりに楽しめるのはなかなかのものと思います。

学校の階段8が楽しみです。(単にまだ私が読んでいないだけで、既に発行されています。)


タイトル: 学校の階段
著者: 櫂末 高彰
出版社: エンターブレイン
発売日: 2006年1月
定価: 580円(+税)
ISBN-13: 978-4757725980

[book/novels]

狼と香辛料 / 2008-03-10 (月)

当サイトのbookカテゴリ11冊目は、電撃文庫の「狼と香辛料」です。(といいつつ、2巻についても一緒に書いてしまいますが。)

初めて知ったのは、雪斎の随想録 - 金曜の朝、午前4時の記事からです。後に安眠練炭さん(一本足の蛸の中の人)からも勧められたので読んでみました。

う~ん、正直この本は疲れました。確かに世界観は上手に構築されているのでしょうし、作中の主人公の商売(または経済)の説明にも誤りはないのでしょう。でも、主人公の説明を読むのは結構面倒です。
私が持っている1巻はそれでも読んだのですが、図書館で借りた2-5巻は2巻の途中でリタイア。去年11月から予約して2月頃にやっと借りたにもかかわらず、3巻以降は手をつけずに図書館に返してしまいました。

巻数も重ねて7巻まで出ているようですし、アニメ化もされているようなので、人気はあるようです。単に私にあわなかったのでしょう。


タイトル: 狼と香辛料
著者: 支倉 凍砂
出版社: メディアワークス
発売日: 2006年2月
定価: 590円(+税)
ISBN-10: 4840233020
ISBN-13: 978-4840233026