まずは、時事通信の以下記事をお読みください。
(いつもは必要部分のみ抜粋するのですが、抜粋すると事実関係の一部や話題にしたい部分が消えるので、やむなく全て引用します。)
哀川譲氏の小説を自主回収=「井上堅二氏作品と類似」-アスキー(時事通信 2010/06/08-20:20)より
哀川譲氏のライトノベル「俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長」(電撃文庫)に盗作の疑いがあることが分かり、発行元のアスキー・メディアワークスは8日、絶版と自主回収を決めた。
アスキーによると、同作は哀川氏のデビュー作で、文庫書き下ろし作品として5月10日に発売、これまでに4万5000部を発行している。読者からの指摘で井上堅二氏の「バカとテストと召喚獣」(ファミ通文庫)と類似した部分が複数あることが分かった。哀川氏も事実を認め、アスキーのサイトで「プロ作家としての意識の低さ、認識の甘さを深く反省しています」と謝罪した。
上記の件は数日前からネットを中心に騒ぎになっており、問題がどのようなものだったかは俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長 @ 盗作検証などで確認することができるようです。
さて、私が何とも言えない感じを受けたのは、上記記事内で「アスキー・メディアワークス」を2回目以降「アスキー」と略していることです。
ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、「アスキー・メディアワークス」は「アスキー」と「メディアワークス」が合併してできた会社です。電撃文庫はそのうち「メディアワークス」の行っていた事業ですので、「メディアワークス」と書かれるならわかるのですが、「アスキーによると」と書かれるとなんか違うような感じを受けてしまいます。
その辺をわかってか、産経の記事では2回目以降には「同社によると」などと社名を全く出さず、朝日は最後まで「アスキー・メディアワークス」で通していますね。
いやまあ、今日の記事はそれだけの話です。
本論の方については「絶版と自主回収」ですから結論は十分出ており、私が特に付け足すようなことはありません。