2020年の夏季五輪招致を表明 広島、長崎両市長(共同通信:2009年10月11日記事)とのことで、広島・長崎が被爆両市でのオリンピックを共同開催することを前提に招致したいと表明したそうです。
まあ、この前東京オリンピックの招致に失敗した原因がメッセージ性の不足などと言われている昨今ですから、核廃絶とか平和を世界に訴えるとなればメッセージとしては十分なものがあります。
ただ、このオリンピックは、捉えようによっては「核を落としたアメリカけしからん」というオリンピックになり得ますから、日本・アメリカの両国と関係悪化したくない国のIOC委員が他の開催地に投票する可能性が大きいのではないかと考えます。それを防ぐためには、例えばオバマ大統領にこのオリンピックの理念に賛同してもらうとかの方法で、日本・アメリカ共に核廃絶・平和へのメッセージを世界に訴えると言う趣旨で一致していることを世界に示し、安心してIOC委員に賛成してもらえるようにしなければならないでしょう。
この件で、家族と色々話していたのですが、都市間の移動手段は何かと聞かれたときに私は「新幹線」と返事したのですが、よく考えると新幹線は博多までしか通ってなかったよねぇ。博多から長崎を結ぶ長崎新幹線は、現在建設中のようですよ。
こう考えると、このオリンピック招致は
「民主党政権下でも長崎新幹線を建設中止にせず開通させる手段じゃないの?」
とも疑えてきます。
まあ、どのような手を使ってでも長崎新幹線を開通させたいと思う人が地元にいるのは当然でしょうが、もし「民主党政権下でも長崎新幹線を建設中止にせず開通させる手段」がオリンピックの共催なのであれば、思い切った手を考えたものと思います。確かに民主党は国会議員に「平和の祭典」的な活動を自民党と比較して重視する方が多いようですから、広島・長崎オリンピック招致のために必要となれば新幹線の工事続行を勝ち取ることが可能かもしれませんね。