bookカテゴリは、本を読んで簡単なメモを書いていくだけのカテゴリです。
そのbookカテゴリ9冊目となる「NHK問題」は、新書でありながら内容は盛りだくさんな本です。
4章までで、今までの放送の歴史を振り返りつつ、公共性について色々な角度から論じています。
5章では民営化への反論をしています。6章では受信料不払い罰則化へ反論しつつ、どのような公共放送を目指すべきかについて記載しています。
4章にて、ラジオの共同聴取についてふれられていたのは、有線放送に興味を持つ私にとって、大いに参考になりました。
再読する必要は?
私にとって、NHKや放送の公共性について議論する際に、読み直した方がよい本ではないかと思います。
タイトル: | NHK問題 |
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著者: | 武田 徹 |
出版社: | 筑摩書房 |
発売日: | 2006年12月 |
定価: | 740円(+税) |
ISBN-10: | 4480063366 |
ISBN-13: | 978-4480063366 |
目次: |
はじめに 第1章 「健やか」な日本のラジオ体操―共同性と公共性 第2章 電波監理委員会とウソの効用―組織と公共性 第3章 三木鶏郎と風刺のワナ―アイロニーと公共性 第4章 デジタル放送は何を変えるか―技術の公共性 第5章 何のための受信料制度か―民営化と公共性 第6章 「非国民」のための公共放送論―支配されず、支配しない公共性へ おわりに |