bookカテゴリ2冊目は新書本です。
「NHK ―問われる公共放送―」は、先ほど記事に書いた放送制度の現代的展開などと一緒に図書館から借りてきた本です。
目次でわかるように、国家と公共放送との関係を中心に書かれています。
意識しているのかどうかわかりませんが、著者の政治的立場を前提とした議論が目立ちました。著者と政治的立場を同じくしない人のために、もう一歩引いたところから議論してもらった方が真意が伝わると思います。
第6章の提案内容には興味深いものも含まれるだけに、その点が残念なところです。
再読する必要は?
他の章はともかく、第6章は具体的な提案があるだけに、批判的に見ても面白いですね。まあ、法律変えないと、法律上または政治的に実行不能な提案が多いのが困りものですが。
第6章は再読してもいいかもしれません。
タイトル: | NHK ―問われる公共放送― |
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著者: | 松田浩 |
出版社: | 岩波書店 |
発売日: | 2005年05月 |
定価: | 700円(+税) |
ISBN-10: | 4004309476 |
ISBN-13: | 978-4004309475 |
目次: |
序 章 いま、なぜNHKか ―不祥事・政治介入疑惑の背景― 第1章 国家の公共放送か、市民の公共放送か ―政府と視聴者のはざまで― 第2章 NHKの体質はどのように培われたか ―放送80年の足跡から― 第3章 政府とNHK ―自由と自律は保たれているか― 第4章 巨大化の道と経営戦略 ―危機の構造とデジタル化― 第5章 NHKと視聴者 ―試練に立つ受信料制度― 第6章 市民的公共放送への道 ―再生のために何が必要か― あとがき |