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[日記/2009/May]

涼宮ハルヒの憂鬱 - 無駄知識その1 / 2009-05-25 (月)

さて、突如始まったこのシリーズは、涼宮ハルヒの憂鬱に関するかもしれない無駄知識を書き連ねていくコーナーです。必ずしも作品その物の内容ではないところや、作者の谷川流氏が小説を書く際に脳裏をかすめたかもしれないようなことを無駄に掘り下げて行くのが本シリーズの目的となります。

なお、涼宮ハルヒ無駄知識シリーズの一覧は、「涼宮ハルヒの憂鬱 - 無駄知識シリーズの記事一覧」をクリックしてください。

さて、サンテレビでは涼宮ハルヒの憂鬱第2期の始めを飾る作品として「笹の葉ラプソディ」が放映されましたので、今日は「笹の葉ラプソディ」に関連する無駄知識を掘り下げていきましょう。

光陽園駅前公園

昔、作者の谷川流さんが中学生から高校生の頃ぐらいまであった公園(名前覚えていないし、以下A公園とする)が配置場所のモデルなのではないかなぁと思ったりもしています。A公園に甲陽園駅から行くには通常階段を上る必要があるので駅前と言うには遠いのですが、それでも甲陽園駅の近くに現在あるどの公園よりも駅に近いです。
A公園から坂道を降りて行くと以下の風景となり後に大社たいしゃ中学校前に至るのは許容範囲内ですが、大池公園から以下の風景を経由して大社中学校に至るのは、少なくとも実際の地形上はあまりにも不自然です。


アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」2009年放映版第8話より。角川がyoutubeで公開している動画で10:42ぐらいの部分。

A公園は、公園でなくなってから十数年程度を駐車場として過ごした後、涼宮ハルヒの憂鬱がアニメ放映される直前には住宅地として造成され、現在は完全に住宅となっています。(よって、アニメ化のスタッフは駐車場となっていた元A公園を見た可能性はあります。)
なお、A公園の内部の風景は、アニメの光陽園駅前公園とは全く異なります。まず、光陽園駅前公園の地面は石が敷き詰めてありましたが、A公園は地面がすべて土でした。また、光陽園駅前公園にはイスが並んでいましたがA公園の中は遊具だらけでイスもほとんど(又は全く)ありませんでしたし、光陽園駅前公園は全体として長方形に見受けられましたがA公園は長方形ではなかったですね。

アニメ中の台詞で「そこの線路沿いを下って」と言っていますが、そう言うほどA公園は線路沿いではないですので、光陽園駅前公園は光陽園駅西ぐらいの位置にある想定の架空の公園と考えた方が素直で良いかもしれません。

東中学校

中学生の涼宮ハルヒが乗り越えようとしている市立東中学校の門は、どう見ても大社たいしゃ中学校の北にある門と同じです。


アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」2009年放映版第8話より。角川がyoutubeで公開している動画で10:58ぐらいの部分。

ご丁寧にも、上で赤丸にて囲んだところが欠けているのも実際の大社中学校の門と同じです。実際の大社中学校の門の写真は、例えばきーぼーさんの涼宮ハルヒの憂鬱8話「笹の葉ラプソディ」の舞台などに掲載されていますが、そちらの写真を見ても不自然に切り取られていることがわかると思います。
さてここからが今日の無駄知識です。

これ、欠けている理由は何かというと、「交通事故防止」なのです。これまた昔話ですが、中学校の生徒さんが中学校の中から走って前の車道にかけだして事故になったことがありました。交通量がそれなりにある車道ですが、幸い命に別状はなかったと記憶しています。この事故を教訓に、事故防止のために見通しをよくしようとコンクリが切り取られた跡が、上記の欠けた部分なのです。

実は一部の方を中心に有名な、大社中学校正門にある「死ぬなケガすな病気すな」という標語の石碑も「交通事故」関係の物です。こちらは正門を上の坂から駆け下りた生徒さんが止まれなくて車道にかけだして事故になったという話です。
ただ一つ違う点として、この生徒さんは「亡くなった」と聞いています。それで親の願いを込めて建立されたのが「死ぬなケガすな病気すな」なわけです。

小学6年生

無駄知識とはいえこれだけでは気が引けるので、もうちょっとは作品に関係するかもしれない無駄知識を「笹の葉ラプソディ」以外から一つ。

小説の涼宮ハルヒの憂鬱では225ページにあり、アニメでは涼宮ハルヒの憂鬱5に出てくる、小学校6年の時に野球を見に家族で野球場に行った時の観客の多さを見て、「自分が世界で一番楽しいと思っていたクラスは、どこにでもありふれたクラスだった」と気づく下りですが、私はこれは谷川流氏の実体験を元にしていると考えています。

それも、西宮市立小学校に通う児童が小学6年生に体験する小学校連合体育大会(通常略して「小連体」)という学校行事が元であると考えます。小連体とは、西宮市立小学校に通う小学6年生を甲子園球場に集めて数ブロックに分かれて組み立て体操をしたり、リレー等の行事を行ったりするものです。組み立て体操をするなど、行事をするときは球場のグラウンドに入る(甲子園の土を踏む)のですが、他校の組み立て体操を見る時には観客席に学校ごと、クラスごとに分かれて座ります。当然他校の児童も観客席に座っているので、他校の児童やそのクラスがどのような感じであるかも遠くに見ることができるわけです。
ところが、西宮市以外の市では、「小連体」と称して「甲子園球場」に市内全部の小学6年生が集まり、学校ごと、クラスごとで観客席に座り、そこで他の人がする行事を見学すると共に、球場のグラウンドに行って組み立て体操をしたり、各種競技を実施するという体験は当然ないわけです。
類似の行事をする自治体はそれなりにありますが、修学旅行のように日本国内のほとんど全員がしている学校行事とまでは言えないでしょう。そのため、「小連体」ないしは類似行事についての感想などを小説内で記載するならば、行事内容をある程度簡潔に説明する必要が出てくるのですが、小説のこの部分でそこまで説明するわけにもいかないと判断して、「親父が野球場に連れて行った」シチュエーションをわざと作って、「計算結果」として「自分が世界で一番楽しいと思っていたクラスは、どこにでもありふれたクラスだった」と気づくことになったのだと思います。

本来ここに来るはずだった描写はもっと直感的なもので、「自分が世界で一番楽しいと思っていたクラスは、どこにでもありふれたクラスだった」と隣や向こうの方の観客席の他校の児童を見て気づいたという話だったのだろうと思います。それを頭に入れてこの部分を読み返すと、少し印象が変わるでしょうか?それとも別に何も変わりませんかね?
「小学校6年の時」が残っているのは、谷川先生から西宮市立小学校に通った人へのヒントなのかもしれませんね。

まとめ

一回目は案の定、無駄知識の羅列となりました。少しでも涼宮ハルヒの憂鬱の「裏側」を楽しんで頂ければ幸いなのですが、どうだったでしょうか?。
次回も無駄知識をお楽しみに。

追記(2009年5月28日23時頃)

きーぼーさんが本記事を見て掲載された、小連体でハルヒは甲子園に行ったはずでは、上記の東中学校の門につけた赤丸に対応する部分に同じく赤丸をつけた写真を掲載されています。

なお、今回の追記時に、記事本体も誤字含む細部を修正しています。

追記(2009年6月8日21時頃)

某所で「大社中」の読みを勘違いされた方がいるとの書き込みを見たので、当方の記事に振り仮名をつけてみました。

追記(2009年6月12日23時頃)

上記画像の引用元が記載されていなかったので記載。

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