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涼宮ハルヒの憂鬱 無駄知識シリーズの記事一覧

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[日記/2009/July]

涼宮ハルヒの憂鬱 - 無駄知識その5 / 2009-07-05 (日)

さて、本記事は、涼宮ハルヒの憂鬱に関する無駄かもしれない知識を書き連ねていくコーナーです。必ずしも作品その物の内容ではないところや、作者の谷川流氏が小説を書く際に脳裏をかすめたかもしれないようなことを無駄に掘り下げて行くのが本シリーズの目的となります。
無駄知識4から時間が空いてしまったのは、某政党がおもろい憲法試案を作ってきたのでアニメとかの記事を書くモードでなくなってしまったからです。書きたいときにはいろいろと書きたいネタがあるもので、実はNHKでも書きたいネタがある状態です。

なお、涼宮ハルヒ無駄知識シリーズの一覧は、「涼宮ハルヒの憂鬱 - 無駄知識シリーズの記事一覧」をクリックしてください。

エンドレスエイトが終わらない

涼宮ハルヒの憂鬱アニメ版ですが、エンドレスエイトが終わりません。
今回で3回目のエンドレスエイトを放送したのにまだ解決しません。3回ともおおむね同じ内容で細部が違うことの繰り返しですよ。まあ、エンドレスエイトは原作小説からそういう話なんですが、原作小説では最後の回だけが取り出された短編だったのです。これでは来週もエンドレスエイトでしょう。さすがにここまで時系列で並べてきた物語を、今から1期のようにシャッフルすることはないでしょうしね。
2chあたりでは、「28話までエンドレスエイトだろ」とか、ドラえもんが「未来でもエンドレスエイトやってたよ」と言うネタまで投稿されている始末です。

涼宮ハルヒの退屈

涼宮ハルヒの退屈と言えば、涼宮ハルヒが退屈しのぎに野球大会に出るという短編です。始めは普通に試合していたのですが、負けそうになって不機嫌な涼宮ハルヒが閉鎖空間を無意識に作るに至って、SOS団の面々は手を打ちます。バットは誰が振っても必ずホームランとなるような謎バットになり、ピッチャーの投げるボールは慣性、重力、航空力学をすべて無視した軌道でストライクを取っていくなど不自然きわまりなかったのですが、幸か不幸か涼宮ハルヒがそのような不自然に気づくことはありませんでした。

さて、当サイトでは、過去にもわたし的 涼宮ハルヒの解題などの記事で「涼宮ハルヒシリーズは幻魔大戦のオマージュではないか」と考えていましたので、涼宮ハルヒの退屈の元ネタも例によって平井和正先生の幻魔大戦シリーズから探してみます。

角川文庫版「幻魔大戦1」にて、意思の力だけで物体を動かす超能力であるPK(サイコキネシス、念力)を手に入れた主人公、東丈ですが、超能力が使えるようになった日の夜には以下のような妄想をしていました。

丈は退部した野球部に復帰し、PKによるスーパ-投手を想像の中で試してみたが、すぐに飽きて、ワイプの手法で消してしまった。

この“力”はまるで野球ごとき常人の遊びには不均衡だと知ったからだ。いかにPKによる快速球を投げ、超大ホームランを打ったところで、快感を得られなかった。非力な常人たちにとっては、アンフェアというものであろう。

角川文庫版「幻魔大戦1」(平井和正:著)138-139ページ

「涼宮ハルヒの退屈」のアイディア(野球で超能力を使って試合をする)は、この辺が出所のような気がするのです。まあ、古泉一樹は通常空間で超能力を使えませんので、超能力のかわりに長門有希の「呪文」を使っていますが。
まあ、「いかにPKによる快速球を投げ、超大ホームランを打ったところで、快感を得られなかった。」となるはずの所を、それなりに面白い話にしてしまう所は、「涼宮ハルヒの退屈」の作者である谷川さんのすごいところなのでしょう。

やはりエンドレスエイトが終わらない

エンドレスエイトのアイディアについても例によって幻魔大戦シリーズから探してみます。まあ、時間もののSFでよく見られる構成であるというところは別としてですが。
これはある意味で似た状況に陥っていると言うだけで、話は完全に別物です。

真幻魔大戦の14巻(徳間書店:新書)61ページからの記述で、井沢郁江の前世であるソル王女に対して、東丈の前世を匂わせる記述があるルシフェルが「何億年も同じことばっかり繰り返すの飽きた」「ただ視ている」「永劫回帰の呪いを打ち破る方法は知らないから指定できない」みたいなこと言ってました。

幻魔大戦と涼宮ハルヒシリーズの人物対応から言えば、長門有希が飽きる立場に立つのはおかしいような気もしますが、長門有希の「観測者」という立場は「ただ視ている」に一番近く、やむを得ないのでしょう。

ルシフェル君が永劫回帰の呪いから抜けれたのかは、判明する前に真幻魔大戦そのものが終了しているので不明ですが、涼宮ハルヒシリーズのエンドレスエイト(原作小説)ではキョンが日常的なあれをちゃんと行うことで永劫回帰の呪いを打ち破ることになりました。
今度のアニメシリーズでも、最終的には原作通りのオチで永劫回帰の呪いを打ち破ることになるでしょう。まあ、万一最後のオチが原作通りでなくとも、超常現象的な話ではなく、日常的なことを行うことで永劫回帰の呪いを打ち破ることになるでしょう。