以下は、当サイトのシリーズ記事一覧へのリンクです。

涼宮ハルヒの憂鬱 無駄知識シリーズの記事一覧

NHK 受信料・受信契約に関する記事一覧

[NHK]

(2chの書き込みより)ワンセグは設置されているのか? / 2010-06-19 (土)

数日前に、2chの【放送】テレビはないがワンセグあり…実は受信料払う必要がある--NHK (J-CASTニュース)[10/05/26]で、以下のようなやりとりがありました。

28 :名刺は切らしておりまして:2010/05/27(木) 11:01:51 ID:xUABVsHC
ポータブルで使用場所が一定で無いこの場合、設置したと言えるのか?

614 :名刺は切らしておりまして:2010/06/13(日) 22:25:54 ID:jd+PshMj
>>28
>ポータブルで使用場所が一定で無いこの場合、設置したと言えるのか? 

言えない。

放送法には『「移動受信用地上放送」とは、自動車その他の陸上を移動するものに設置し
て使用し、又は携帯して使用するための受信設備』とあるので、放送法では「設置」と「携
帯」は別の概念。

つまり、車載ワンセグは自動車に設置だが、携帯する受信設備は設置ではない。

それが、法律の定め。

放送法の引用が中途半端なので、誤解ないように以下に関係部分を引用します。

「放送法」より

(定義)
第二条  この法律及びこの法律に基づく命令の規定の解釈に関しては、次の定義に従うものとする。
二の二の六  「移動受信用地上放送」とは、自動車その他の陸上を移動するものに設置して使用し、又は携帯して使用するための受信設備により受信されることを目的とする放送であつて、人工衛星の無線局以外の無線局により行われるものをいう。

(受信契約及び受信料)
第三十二条  協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。ただし、放送の受信を目的としない受信設備又はラジオ放送(音声その他の音響を送る放送であつて、テレビジョン放送及び多重放送に該当しないものをいう。)若しくは多重放送に限り受信することのできる受信設備のみを設置した者については、この限りでない。
2  協会は、あらかじめ総務大臣の認可を受けた基準によるのでなければ、前項本文の規定により契約を締結した者から徴収する受信料を免除してはならない。
3  協会は、第一項の契約の条項については、あらかじめ総務大臣の認可を受けなければならない。これを変更しようとするときも同様とする。

「放送法」より引用

あやや。これは大変です。
現在、当サイトでは「携帯電話は設置されていないから受信契約締結の必要がない」という発想からは距離を置いているのですが。このような条文を持ち出されると、放送法における「設置」の用語がどのように使用されるかをもう一度見直した方がいいのかもしれないとは思います。

まあ、携帯ラジオの普及と共にラジオの受信料が廃止されている過去の歴史を考えると、ワンセグから受信料を取るのは少なくともラジオの受信料を廃止した法改正の趣旨に反するとは考えています。

あと、2010年3月閣議決定の放送法改正案は廃案になりましたね。まあ、法案を出す前にも、出した後の国会審議ももっとしっかりしないとダメでしょう。今後改善されることを期待していますよ。

[ このエントリへはツッコミ出来ません ]
この記事のリンク元 | 1 | 1 |

[日記/2010/June]

ある意味何とも言えない感じになった記事 / 2010-06-09 (水)

まずは、時事通信の以下記事をお読みください。
(いつもは必要部分のみ抜粋するのですが、抜粋すると事実関係の一部や話題にしたい部分が消えるので、やむなく全て引用します。)

哀川譲氏の小説を自主回収=「井上堅二氏作品と類似」-アスキー(時事通信 2010/06/08-20:20)より

哀川譲氏のライトノベル「俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長」(電撃文庫)に盗作の疑いがあることが分かり、発行元のアスキー・メディアワークスは8日、絶版と自主回収を決めた。
アスキーによると、同作は哀川氏のデビュー作で、文庫書き下ろし作品として5月10日に発売、これまでに4万5000部を発行している。読者からの指摘で井上堅二氏の「バカとテストと召喚獣」(ファミ通文庫)と類似した部分が複数あることが分かった。哀川氏も事実を認め、アスキーのサイトで「プロ作家としての意識の低さ、認識の甘さを深く反省しています」と謝罪した。

上記の件は数日前からネットを中心に騒ぎになっており、問題がどのようなものだったかは俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長 @ 盗作検証などで確認することができるようです。

さて、私が何とも言えない感じを受けたのは、上記記事内で「アスキー・メディアワークス」を2回目以降「アスキー」と略していることです。
ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、「アスキー・メディアワークス」は「アスキー」と「メディアワークス」が合併してできた会社です。電撃文庫はそのうち「メディアワークス」の行っていた事業ですので、「メディアワークス」と書かれるならわかるのですが、「アスキーによると」と書かれるとなんか違うような感じを受けてしまいます。
その辺をわかってか、産経の記事では2回目以降には「同社によると」などと社名を全く出さず、朝日は最後まで「アスキー・メディアワークス」で通していますね。

いやまあ、今日の記事はそれだけの話です。
本論の方については「絶版と自主回収」ですから結論は十分出ており、私が特に付け足すようなことはありません。

[ このエントリへはツッコミ出来ません ]
この記事のリンク元 | 1 |

このエントリーを含むはてなブックマーク [シリーズ記事一覧]

2010年の「放送法等の一部を改正する法律案」に関する記事一覧

本記事では、以下の2つの放送法改正案について記載します。

  • 2010年3月に閣議決定、2010年6月16日の国会閉会により廃案になった改正案
  • 2010年10月に閣議決定してどこかが修正されて何か可決されていた改正案。こちらを前に書きます。

10月-11月

NHKが武富士のようになっちゃうかもしれんからね (2010/10/14)
10月12日に放送法・その他関連法の改正案を閣議決定しました。内容は前回同様。とりあえずケーブルテレビ問題に対して先行逃げ切りを図るのが真の目的か?

放送法改正案が通ってた (2010/11/26)
また廃案かと思ってたのに、なぜか通ってました。

3月-6月

放送法等の一部を改正する法律案が閣議決定 (2010/03/07)
放送法・その他関連法を改正するつもりのようです。NHKの受信料について論理的に整合性の取れた法案が出てくるのでしょうか?

2010年3月の「放送法等の一部を改正する法律案」とNHK受信料 (2010/03/15)
今回の法改正が実現しますと、ケーブルテレビ受信者はNHKと受信契約する必要が出てくるようです。

インターネット接続に対して NHK受信契約を義務付けへ (2010/03/24)
今回の法改正では、インターネット接続に対して NHK受信契約を義務付けの方向に動くようです。「デマ」と捉えている方もいるようですが事実のようです。(この記事記載後、政府答弁はインターネット接続を放送とすることを否定しましたが、下記の記事にもあるように「疑わしい答弁」と認識している方もおられます。)

その記事に訂正は必要ないと思いますよ (2010/05/03)
今回の法改正では、インターネット接続も放送になります。とある弁護士さんが、インターネット接続も放送となるよと書いた後に「重要な訂正」を書かれていたので、「その訂正は不要じゃないか」と書いた記事です。

2010年の「放送法等の一部を改正する法律案」修正協議入り (2010/05/19)
放送法改正案が修正協議入りするとのことでしたので、この際「放送」の定義も修正した方が良いよと修正案付きで言っている記事です。時間があれば衆議院総務委員会 2010/05/13の答弁の問題点も書きたかったのですがそれは機会があれば。

放送法改正案は衆議院を通過しましたが (2010/05/30)
政府答弁では否定していますが、放送の定義についてネットも加えられるのではないかとする意見は現在も出ている事を指摘した記事です。具体的には信濃毎日新聞の社説と立教大学社会学部の砂川浩慶准教授の見解の紹介です。

民放で放送法改正案について詳しく報道されないと思っていたら (2010/06/07)
民放連は放送法改正案をさっさと通してほしいのでした。

2010年3月に閣議決定した放送法改正案は、2010年6月16日の国会閉会により廃案となりました。
原口総務大臣は次の臨時国会で通すと言っているようです。


[NHK]

民放で放送法改正案について詳しく報道されないと思っていたら / 2010-06-07 (月)

現在衆議院を通過し、今後参議院で審議される予定の放送法改正案については、あちこちで「インターネットでの情報発信が全て政府の規制下におかれるのではないか?」と疑問視する意見が表明されています。
また、立教大学社会学部の砂川浩慶准教授が「ブログやツイッターなどインターネット上の個人の情報発信までが、政府の規制下に置かれる」との解釈を示しているなどの事情もあり、放送法改正案に関する報道には言論の自由の観点からの解説も期待したいわけです。
(なお、砂川浩慶准教授は2009年7月に出版された「放送法を読みとく(商事法務)」の著者の一人でもあることから、放送法分野についてもそれなりの知識を有している方であると思われます。)

しかし、民放でそのようなネタが出て来ないなぁと思っていたら、むしろ民放は放送法改正案をさっさと通してほしいのでした。詳しくは以下の通り。

「今国会での放送法等改正案の成立を求める」、民放連の広瀬会長が声明(日経ニューメディア)[2010/06/07]より抜粋

法案に盛り込まれた「マスメディア集中排除原則の緩和方針」や「電波の柔軟な活用などの諸施策」について、「デジタル化政策と2008年からの世界不況による広告出稿減で二重の経営的打撃を受けた地方局において早期成立と施行が期待されている」として、早期成立の必要性をアピールした。

民放としては、言論の自由より「マスメディア集中排除原則の緩和方針」や「電波の柔軟な活用などの諸施策」の方が優先度が高いのでしょうかね?
まあ「武士は食わねど高楊枝」までは要求しませんが、放送法改正案に関する報道をして言論の自由についてどうであるかについて触れるぐらいのことはしてもバチは当たらんと思いますよ。

カテゴリについて

民放連の話でもあるし、カテゴリがNHKなのは違う気もするのですが、当サイトで放送法関連記事は概ねNHKに格納されているので、当記事もそのようにします。


[政治とか/2010]

鳩山首相昇天 / 2010-06-02 (水)

鳩山首相がとうとう昇天されました。南無~。

というか、社民党ごとき(失礼!)で辞任とか面白すぎる。どうせなら、小沢幹事長と一緒に辞任するぐらいで諦めることなく、衆議院を解散しても居座るぐらいの図太さを見せて欲しかった。

って、2007/09/12の安倍首相昇天とか、2008/09/01の福田首相昇天とか、2009/05/11の小沢民主党党首昇天と似たようなフォーマットで書いているのは、もはや恒例のネタです。こんなのが恒例なのもどうかとは思うのですが。
なお、麻生さんがこの中にいないのは、選挙の結果が理由で辞職したからです。

もうすぐ参議院の選挙もありますが、本当にこれからどうなるのでしょうかね。

[ このエントリへはツッコミ出来ません ]
1: nonki (2010/06/05 23:13)
「ハトミミ.com」(政府の方)が単なる「国民の声」になっている。でもURLは http://www.cao.go.jp/sasshin/hatomimi/ のまま。
正直「ハトミミ.com」のことは、ブログの過去記事( http://nonki.ffvv.net/diary/2010/02/d201002281945.htm )を見るまで忘れていた。